葉が欠けた四葉のクローバー
龍雅said


「なぁ~”デス・ガーデン”ってまだ~?」


くたくたの伊織。


それもそのはず、俺達はかれこれ3時間以上は歩いている。


「少し休むとするか、伊織よ」


全然疲れた様子に見えない、悠羽。


「悠羽....お前体力あり過ぎ!!」


地面に腰を下ろした伊織が言った。


「こんなもの....エヴェレストに比べたら簡単だ....」


悠羽は、一度だけエヴェレストに父親と登ったらしい、だが悠羽の方は平気だったが、父親が、途中で体調が悪くなり、登るのを断念したそうだ。


「お前と比べられたくないわ!!この天才」



「確かにそうだな.....」


俺と伊織は、嫌味たらしく言った。


「そうか....別に俺は天才ではないのだが」


少し、寂しそうに言った。


「また登りたいか?」


俺は悠羽に質問をしてみた。


「いや....いい。」


やっぱり、まだ気にしているみたいだ。



グウ~。


誰かの腹が鳴った。



「は.....腹空いた~」


伊織が項垂れていった。



「ほれ....今はこれしかないのだが、食べるか伊織よ」


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