不良(ヤンキー)の華
「柏木 雪!」
HRが終わって
やっと帰れると思ったアタシを引き止めたのは先生
「何?“先生”」
疲れのピークで出る声のトーンも低くなる
「ほら、またタメ口~
いい?アタシはアンタの友達じゃないの
ですますで話すのが当然でしょうがー
あとまたネクタイ緩んでる!
せめて入学1週間くらいちゃんとしな」
担任と知ったせいか
さっきよりも口うるさく感じる
「はーい、気をつけまーす」
抵抗するとまたいろいろ言われそうだから
そう言ってさっさと逃げた