ヒマワリ〜君と過ごした半年間〜
2人っきりになった車内は
あたしが意識しすぎなのか
すごく息苦しくて落ち着かない
「どなんしたん?またキョドってるやん奈々チャン笑」
と優クンが笑った。
「そう??」
緊張してるのがバレたのが
恥ずかしくて
少しそっけなく返事をした
優クンはフッと笑って
「今日なカイトに誰か紹介してくれってゆうてたんや」
と言った。
「あ、そうだったね。まゆもそぅ言ってた。来たのがあたしで残念だったねぇ」
少し自嘲ぎみにそぅ言うと
次の瞬間あたしの心臓が
一瞬停止した
《何ゆうてるん。俺、奈々チャンみたいな子でよかったわ》
《よかった》
って言ったよね?
顔まで血がのぼったあたしも
「なら……よかった。あたしも…楽しかったよ。」
と言った。
「そっかぁ♪よかったよかった♪♪」
優クンはニッコリ笑って
あたしの頭を撫でてくれた。
「奈々チャンもぅ帰った方がええ?……大丈夫やったらもぅ少し一緒におらん?」
あたしは恥ずかしくて
コクンと頷いた。
――優クンもあたしの事、少しはいいって思ってくれてるのかな―――
緩みそうな口元に
何度も力を入れ直し
車に揺られていた。