ヒマワリ〜君と過ごした半年間〜



2人っきりになった車内は
あたしが意識しすぎなのか
すごく息苦しくて落ち着かない




「どなんしたん?またキョドってるやん奈々チャン笑」


と優クンが笑った。





「そう??」


緊張してるのがバレたのが
恥ずかしくて
少しそっけなく返事をした




優クンはフッと笑って
「今日なカイトに誰か紹介してくれってゆうてたんや」

と言った。



「あ、そうだったね。まゆもそぅ言ってた。来たのがあたしで残念だったねぇ」


少し自嘲ぎみにそぅ言うと



次の瞬間あたしの心臓が
一瞬停止した




《何ゆうてるん。俺、奈々チャンみたいな子でよかったわ》





《よかった》
って言ったよね?



顔まで血がのぼったあたしも

「なら……よかった。あたしも…楽しかったよ。」



と言った。






「そっかぁ♪よかったよかった♪♪」


優クンはニッコリ笑って
あたしの頭を撫でてくれた。




「奈々チャンもぅ帰った方がええ?……大丈夫やったらもぅ少し一緒におらん?」




あたしは恥ずかしくて
コクンと頷いた。




――優クンもあたしの事、少しはいいって思ってくれてるのかな―――



緩みそうな口元に
何度も力を入れ直し
車に揺られていた。



< 18 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop