ヒマワリ〜君と過ごした半年間〜
――――――バタンッ!――
近くに停まっていた黒のセダンの運転席から誰かが出てきた
こっちにゆっくり歩いてくる男
背は165センチくらい?
逆光でよく見えないけど
サングラスをしている………
わーこっちもこわそぉ……
男は私達のそばまで
歩みよりゆっくり
サングラスをはずした………
『初めまして。優です。君が噂のまゆチャンね♪よろしく。』
まゆに向かって自己紹介する優と言う男にあたしは
目を反らせずにいた……
怖いと思ったその人は
男の子なのに
目が大きくて笑った口から
八重歯がのぞく
笑顔の可愛い人だった…
――――――っ!!
優クンはあたしに向き直り
まゆと同じように自己紹介した
『初めまして。優です。君は何チャン??』
ボヤッとしていたあたしは慌てて
「あ、えっと、奈々!奈々です。」
と返事をした。
ちょっと噛んじゃったよぉ
優クンはそんなあたしに
とびっきりの笑顔で
『よろしくね♪ななチャン』
と言った………
逆光だからなのか
優クンの笑顔があまりにも
眩しくてあたしは目を細めた