ヒマワリ〜君と過ごした半年間〜
優クンは19才
まゆの彼氏の2つ上。
だから車乗れるんだぁ。
まゆとカイトは後部座席で
仲良くおしゃべりしている
必然的に助手席に
座る事になったあたしは
緊張しっぱなしだ。
男の人の車に乗るなんて
お父さんかタクシーくらいだょ
落ち着きなくキョロキョロしてしまう
『ななチャン大丈夫かぁ。なんかキョドッてるやん。取って食ったりせんし大丈夫、大丈夫』
ポンポンっとあたしの頭を
叩いて優クンが笑った
「そんな事思ってないし♪大丈夫だよぉ。」
『ならええけど、気分悪かったらゆうてな。俺の車、シャコ下げすぎで、よぉ揺れるやろっ?』
確かによく揺れる車だ。
見た目平らな道なのに
優クンの車はガタンガタンと
揺れながら走っていた。
「ん、大丈夫。ありがとう。」
優クン優しいなぁ…
こんな人の彼女になったら
幸せなんだろぅなぁ……
あたし優クンの事
好きになるかも―――――
突然現れた恋の予感に
あたしは胸を踊らせていた。