真冬…夕暮れ…シーサイドパーク
 
 彼女は、電話を切った後、独り言のように呟いた。


 「そう、今のが彼氏、もう…元…彼氏かも」


 僕は海面に接した夕日に向かってつぶやくように、彼女に話しかけた。

 「僕は、ユウキ。君の名前は?」


 「ユ・リ・カ」
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