トキメキ学園生徒会!!


『ごめんねっ!あの~…キーホルダーが……』

「…………」



隣の席にはサラサラの茶髪で、ハーフらしい美形の少年が黙々とゲームをしていた。

そんな美形少年はあたしの言葉を完全無視で、ひたすらゲームをしている。



『取りますよ~…?』

「…………」




……なんなのコイツ。

目くらい合わせたってよくない!?だけど隣の奴はずっとゲームに集中している。
ふんっ、このゲームオタク!!ま、いいや。




ゲームオタクの邪魔にならないように、机に置かれたキーホルダーに手をのばす。
キーホルダーをとって自分の席につくとやがて担任が教室に入ってきた。




ガラガラ




「いいかー。今日から俺が担任だ。じゃ、配布物くばるぞー」



ゴリラみたいな容姿でいかにも厳しそうな先生。周りの生徒も嫌そうな顔してる。



担任からはこの学園の規則が書かれた分厚い本やクラスの名簿が配られた。




隣の奴の名前は―――中原、か。


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