sky princess
--------ズキッ--------
その男とすれ違った瞬間、頭を刺された様な痛みが走った。
「………蒼空?」
『えっ?』
名前を呼ばれ振り向くと、そこにはさっきすれ違った男がこっちを見据えて立っていた。
「やっぱり蒼空だ。やッと見つけた」
--------ギュッ--------
今にも泣き出しそうな目とホッしたような笑顔を見せ、訳のわからないままいつの間にか私は抱きしめられてた。