GAME
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『はぁ…』
「あの…ありがとう!」
駅から出て近くの公園へと走って逃げてきた。
もう心配はないだろう。だけど。
『………………』
「あの…?どうかしました?」
『あのね、アナタのせいで時間通りに家に帰れない』
「あっ…本当にすいません!!お詫びします……」
頭を下げて謝る彼女。
ふーん……彼女よく見たら可愛い。
大きな瞳に小さな顔、白い肌。
長い茶色の髪は綺麗に巻かれていて……
うん、案外タイプかも。
だけど、所詮かわいいだけ。
一目惚れでもなんでもない。
『お詫びって…何してくれんの?』
「それは、なんでもっ」
『じゃぁヤらせてよ』
「えっ…!!」