Bitter&Sugar ―恋は甘くてほろ苦いBitter&Sugar―
「おい……」
はー……恋ちゃんいいなー……。
「おい……」
超顔真っ赤だし…恋ちゃん可愛い!!!
「おいって言ってんのが聞こえねーのかよ!?」
「へっ……へぇ?」
急に聞こえた大きな声に、一瞬肩がビクついた。
「だ・か・ら…!プリント出せって…!!!」
「はっ…はい!!!」
私はすぐにプリントを出して、“ちょっと怖い人”にプリントを差し出した。
「おっサンキュっ☆」
私が恐る恐る顔を上げると…そこには……私が大好きな秋夜君がいたんだ…!!!
私は急に恥ずかしくなってきて、辺りをキョロキョロ。
そんな時、恋ちゃんと目が合った。
何やら、私に向かってジェスチャーしている。
(ん…?まず秋夜君を指差して…?えーと……)
……………
…………
………
一応恋ちゃんのジェスチャーは通じたけど、絶対無理だって!!!
だって……恋ちゃんのジェスチャーの内容…“秋夜君と喋って…日直の仕事手伝ってこい”…だよ!?
本当は喋りたいし、日直の仕事だって一緒にしたいよ…?
だって日直って……ほとんどの事が共同作業じゃない?
やりたいに決まってる…!!!