LOVE LOVE LOVE
恋をする価値、


~未悠~


次の日、私は学校を
高校生になって初めてサボった。

何となく 空が見たかったから。
それに陸斗と会うのが不安だったから。

昨日の言いかけた言葉が
ずっと気になって仕方なかった。

けど…聞いて何になるのか
全く分からないけど あえて聞かなかった。

「今日も空が綺麗~」

そう私が呟いた。
すると、

「綺麗すぎて面白いな」



ぱっと後ろを振り返ると
陸斗が居た。

「びっくりさせないでよ!」

「あはは。ごめん(笑)」

「てか何してんのよ。授業中でしょ?」

「そりゃあ俺の台詞でもあるな。
何してんだよ。」

「サボりたかったから。」

「何かあった?」

「ううん、何にも。」

「なら良かった。」

「ねえ、陸斗。
陸斗は何でそんなに優しいの?」

「何いきなり。」
笑いながら 陸斗は言った。

「だっていつも私の傍にいてくれるから。
最初だって私は目立ってもないのに
話しかけてくれて…。」

「……。」

「どうして?」


「それは…。」

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