LOVE LOVE LOVE


最近OPENしたカフェだった。
前から気になっていたが
どうしても入る勇気がなかった。
けど 今なら家に帰る気分でもないし
入ってみようと思った。


｢いらっしゃいませ｣

そう言ってきたのは若い男の人だった。
お客さんは誰ひとりいなかった。

｢お客さん、ひとり？｣

｢あー、はい。｣

｢とりあえず座りなよ｣

そう言われて私は店員さんの目の前の
カウンター席に座った。


｢何飲みたい？｣

｢うーん、アップルティーあります？｣

｢あるよ。ちょっと待っててね｣


５分ぐらいして アップルティーが
出てきた。

｢お待たせ。お砂糖ここね。｣

｢あ、ありがとうございます｣

｢いいえ。｣

｢いただきます｣

｢どうぞ｣

｢おいしっ。｣

｢なら良かったです。｣

店員さんはにこっと笑った。
…私は あることをお願いした。


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表紙・目次

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