LOVE LOVE LOVE
私は足が重かったけど 学校へ向かった。
また学校はひとりなんだ。
陸斗と一緒に居たときが幸せだった。
私の過去を受け入れてくれた。
でも私が好きな陸斗はもう居ない。
また空を見て一日を過ごす日々が
春前まで続いた。
終了式の日、私はいつものように
ひとりで席に座っていた。
「ねぇねぇ!」
と、ひとりの女の子が話しかけてきた。
「え?」
「折原さんと喋ってみたかったんだ!
ってなだけなんだけどね(笑)」
「えっ。」
「いっつもひとりでいるからさ、
寂しくないのかなって思ったりしてて。」
「そうなんだ。
寂しくはないけど。」
「ねえ!良かったら友達にならない!?」
「え、私と?」
「うん!ほかに誰がいる?(笑)」
「あっありがとう。よろしくね」
「私の名前は入家有希!有ゆうて!
あっちなみに私隣のクラスなんだ!」
「有ね!私は折原未悠!未悠ゆうて。」
「おっけっ!」
有との初めての会話だった。
有は誰よりも可愛くて細い
男の子からも女の子からもモテる
何で私みたいなやつと友達に
なったのか分からなかったが
何だか嬉しかった。
学校が終わってから
バイトに行って店長に話した。
「良かったな!」
「うん!ほんと何か嬉しいっ」
私は店長とは兄妹みたいになっていた。
店長には何でも全部話していた。
裏切られたことも 陸斗のことも全部。
分かってくれた。
店長は何も言わずに接してくれてる
ほんとにありがたかった。
いつしか店長に恋している自分が
いたんだ。