Lost Eden
「ちぇえ無反応じゃないっすかぁ」
「リャンつまらないですぅ」
顔の似た少女と少年。
俺よりもはるかに年下なきがするが…
こいつらも隊員なのか。
「こら、リャン、ウェイ…"客人"に失礼だろ?」
先ほどの低い声がした。
ぱっと目を向ければオッドアイと目があった。
碧い瞳と銀の瞳のその男は俺を
見下したように微笑みながらこっちを見ていた。
「そこに立っていないで、こっちへきなよ碧クン」
「…はい」
俺を目の前に来させると、司令は口を再び開いた。
「私は東雲仔馬、まあ聞いてるとは思うがここの隊長兼関東支部第1部隊の司令官だ。君を推薦したのは私でね?もともと興味があったんだよ、クローンはどこまで私たちよりも活躍してくれるかを。君を主役にするためにね…理由は追々説明するとしようか、まず隊員の自己紹介からかな」
読めない奴だと思った。
結局使われて捨てられる。
あいつらとこいつらも一緒なんだな。
今更気づいたって遅いけれど。
「ちょっと!よそ見しないでよっ!」
「いってええ!!!」
俺の横にいた金髪のお姉さんは俺のほほを思い切りつねった。
「よそ見した罰よ!…あたしはウクレーラ・潮音・J・マリアス!よろしくw潮音って呼んでね」
「玲夜です」
「よし!じゃあシュラ~アンタも自己紹介!」
潮音さんの横にいた目つきの悪い女は俺を睨んでいる。
「…ウチは認めへん!絶対にこんな兵器を仲間だなんて思わん」
「シュラ!ちょっと待って!」
そう罵声を浴びせられ、シュラという女の子は部屋から出て行った。