男嫌い×女好き=XXX
「........」
黙っている愛実をよそに話続ける。
「俺は.....俺は“辻愛実”っていう1人の女が好きなんだよ!!異名とかそんなんで人を判断するなんてただの偏見だ。」
俺は愛実の目を見ながら絶対に言うもんかと思っていた本音をぶちまけていた。
“―――俺は愛実を助けるためならなんだってするよ―――”
そんな意味をその言葉にのせながら―――
そんな俺の気持ちが通じたのか、愛実の瞳からは大粒の涙があふれ、こぼれ落ちていた。
俺はそんな愛実に“大丈夫だ”というように頭をポンポンと叩いてここから出た。