夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「ごめんね…。孝道君だからしたくない訳じゃないの。私…好きな人が居る。だから出来ない…」
孝道君の目を見て、私は自分の気持ちを伝えた。
「それって俊ちゃんの事?」
「うん…」
「ハーッ…やっぱり…」
孝道君は近くに置かれた畳に腰を下ろし、何かを考えてる様子。
「…真弥ちゃん…俊ちゃんには絶対に言わないから、1度だけお願い!」
ハーッ…私の方が溜め息吐きたい。
真面目な顔してたから、何を考えてるのかと思ったら…する事しか頭にないんだ。
無理だって言ってるのに、何で分かんないかな?
諦めて貰う方法ってないの!?
「何度お願いされても、私はしない。それに今は生理中だから出来ないよ?」
「でも俊ちゃんとはしてるじゃん!首の横…キスマーク付いてる」
えっ!?嘘!?
いつの間に付けられたの!?
後で確認しなくっちゃ!!