夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「皆、集合!!」
午後の部スタートと同時に、応援団長の掛け声で、全員が所定の位置に集まる。
その時、たまたま隣に男子が並ぶと、私の体は自然と離れ、気付けば距離を取っている。
また近付かれただけでも、気分が悪くなってしまう。
どうやら漣の一件で、男の人に対し、体が拒絶しているみたい。
自分では大丈夫なつもりでも、きっと心が受け付けないのだろう。
今は誰にも近付く事さえ出来ない。
いつまで続くんだろう。
時間が経てば、平気になるのかな?
これから先、どうなっちゃうんだろう。
「真弥!怪我は大丈夫なのか!?」
えっ!?俊ちゃん!?
午後も来てくれたんだ!
昼食を食べて、帰ったのかと思ってた。
嬉しい♪