夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「皆、集合!!」



午後の部スタートと同時に、応援団長の掛け声で、全員が所定の位置に集まる。



その時、たまたま隣に男子が並ぶと、私の体は自然と離れ、気付けば距離を取っている。



また近付かれただけでも、気分が悪くなってしまう。



どうやら漣の一件で、男の人に対し、体が拒絶しているみたい。



自分では大丈夫なつもりでも、きっと心が受け付けないのだろう。



今は誰にも近付く事さえ出来ない。



いつまで続くんだろう。



時間が経てば、平気になるのかな?



これから先、どうなっちゃうんだろう。



「真弥!怪我は大丈夫なのか!?」



えっ!?俊ちゃん!?



午後も来てくれたんだ!



昼食を食べて、帰ったのかと思ってた。



嬉しい♪





< 145 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop