夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「アンタって可哀想。俊に遊ばれてるって分かんない!?」



イヤ…可哀想なのは貴女です。



「私と俊ちゃんはセフレで、お互い遊びだって割り切ってる。彼女って言って貰えず、浮気までされてソッチが可哀想」



「クソッ!!お前マジでムカつく!今、何処に居る!?」



あっ…キレた?



でも電話だから、全然怖くない。



「今?学校」



「直ぐに出て来い!」



アンタ、人の話し聞いてる?



学校って言ってるじゃん!!



「無理!まだ授業があるし、今も授業中」



「そう言ってお前、逃げるつもりか!!」



彼女の言葉に、私の中で何かがキレた。



「お前にお前て言われる筋合いはないんだよ!!話をする前にテメーも名乗れ!人に電話掛けさせといて、出て来いとは何!?私はお前に用はない!用があるならお前が出て来い!それが筋道だろうが!!」



私は一気に捲し立て、内に潜んでいた本性を剥き出して、相手に噛み付いた。





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