夏の空~彼の背中を追い掛けて~
ユカは本当に、俊ちゃんの彼女なのだろうか…。
この恋は、もう終わらせないといけないの?
そろそろ潮時?
色々な思いが交差する中、漸くユカの情報を聞く事が出来た。
「孝道が教えてくれたんだけど、ユカは俊ちゃんの彼女じゃないよ」
「嘘!?ホントに!?」
紀香の言葉に、私の心は一気に晴れ渡る。
「ユカが一方的に俊ちゃんを好きなだけ。フラれても諦めきれず、勝手に彼女だって言ってるだけみたい。でもね…」
急に紀香が口籠る。
「どうしたの?」
「ん…それがね、俊ちゃんも迷惑がってるらしいんだけど、ユカはヤ○○の娘らしく、何も言えないらしい」
そうなんだ!?
私、言いたい放題言ったけど大丈夫だったかな?
多少の不安はあるけど、やっぱり言った事に後悔はない。