夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「年は私達と同じで、○○高に通ってるって」



「有り難う。紀香に感謝だよ。孝道君にも有り難うって伝えてね」



本当の事が分かり、私は終始笑顔で1日を過ごした。



そして家路に着くと、突然ある人物が浮かんだ。



そう言えば、亜紀も○○高に通っている。



ユカと同級生だから、もしかしたら何か知ってるかも知れない。



私は直ぐ様、亜紀に電話した。



「ユカ!?知ってる。アイツ高校デビューだからウチの学校でユカの相手する奴誰も居ないよ」



へぇ~、と言う事は孤独な人なのかな?



「ユカは後輩や弱い者には強がるけど、私達には何も言えないんだよね」



そうなんだ。



電話であんなに強がっていたのは、顔も見えないし私が弱い相手だと思われたからって事?



「ねぇ、亜紀。ユカがヤ○○の娘って本当?」



「あぁ~それね。別れた彼氏はそっちの世界の人だって言ってたけど、嘘らしい?ユカの奴、まだそんな事言い触らしてたんだ…。呆れた」



なんだぁ、嘘かぁ。



安心した。



でも、別れた彼氏が俊ちゃんって事はないよね!?





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