夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「…妊…娠……?」
『イヤ…ハッキリそうとは思ってないけど、その可能性もあるんじゃないかって事』
「……」
ん夏休みの時は生理中だったけど、体育祭の時は危険日だった。
まさか、そんな…。
「だ…大丈夫だよ。漣の時だって3ヶ月以上生理がなかった事もあるし、私の場合は安全日が危険日らしいし、妊娠はしてない」
『例えそうだとしても、今の時点では100%じゃないだろ?もしデキてたらどうすんの?』
それは………。
「産む…」
それしか選べない。
実は私と漣には、誰にも言えない秘密がある。
高校1年の時、カレカノになった私達は、デートのたびに体を重ねてた。
「真弥、高校卒業したら結婚しような!」
その言葉が嬉しくて、私は何でも受け入れた。