夏の空~彼の背中を追い掛けて~
数週間経つと帯状疱疹も落ち着き、漸く通院から解放された。
だけどこの後には、とっても残酷な事が待ち受けていた。
それは、私のお腹に宿った小さな命が、そこから居なくなってしまうと言う事。
悲しかった…。
苦しかった…。
赤ちゃんと一緒に、私も空へ連れて逝って欲しいと何度も思った。
けど、逝けなかった。
守れなくてごめんね…。
こんなママでごめんね…。
毎日毎日、私は赤ちゃんに謝り続けた。
だけど、どんなに謝っても、その子は2度と帰って来ない。
だから私は、一生この罪を背負って生きると決めた。
それなのに、私は一体何をしてきた?
こんなにも辛い経験をしていながら、興味本意でセフレを作り、何の躊躇いもなく俊ちゃんの遺伝子を受け入れた…。
とんでもない大馬鹿者だ。