夏の空~彼の背中を追い掛けて~


「あっ!!来た!!」



紀香の声に視線を上げると、2台のバイクが目に入る。



1台はスクーターのタ○ト。



もう1台はギア付きの真っ白いT○-R。



まさか俊ちゃん!?



どっちかな?



2人共ノーヘルだけど、距離が遠い為顔の確認が出来ない。



個人的にはT○-Rの人が良いかなぁ。



だって格好良さそうじゃない?



「遅くなってごめん」



颯爽と目の前に現れた2人の男の子。



それはまるで白馬に乗った王子様の様だった。



「もう遅いよ~何処まで歩かせる気だったの?」



珍しく紀香が大声を出す。



「マジでゴメン!!コイツが来るの遅くてさ…」



T○-Rの人がスクーターの人を振り返る。





< 20 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop