夏の空~彼の背中を追い掛けて~
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翌日、聞き慣れない音が耳に届く。



これは…目覚まし時計の音?



無意識に音のする方へ手を伸ばすと、俊ちゃんの手と重なった。



あっ、そっか。



私、俊ちゃんの部屋にお泊まりしたんだ♪



初めて紀香の家に泊まった日は、中々寝付けなかったのに、俊ちゃんの腕の中ではとても安心して眠られた。



ほんの数時間しか寝ていないのに、スッキリと晴れ渡る空のように、とっても気分が良い。



「「おはよう」」



お互いの目が合い、唇も自然と重なる。



目が覚めて直ぐに、大好きな人の顔が真っ先に見られ、おはようのキスも出来る。



幸せ~♪



結婚したら、こんな幸せな毎日が過ごせるのかなぁ~♪



「真弥、起きてそうそう悪いんだけど、すぐノンちゃんちに送るから仕度して」



「あっ、うん。分かった」



昨夜、私がコッソリお泊まりした事を、紀香と俊ちゃんの家族に知られる前に、ここを出なければいけない。



ホントは、もっとずっと一緒に居たい。



けど、俊ちゃんや紀香に迷惑を掛けない為には、帰らなければいけない。



私は寂しく思いながらも、俊ちゃんの部屋を後にした。





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