夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「うん…したい。次はいつ会えるか分からないし、俊ちゃんが抱いてくれたら嫌な事も忘れられる…」
「忘れたい?今日、ノンちゃんちであった事?」
「う…ん…。あっ!でも…孝道君と隆明君の事イッパイ傷付けちゃったから、今日の事は忘れちゃいけないね」
「だろ?俺もそう思う」
「うん。だけど俊ちゃんが傍に居ない時は、この幸せな時間が私を支えてくれる。だから…抱いて欲しい」
ほんの一瞬、俊ちゃんが目を見開いて驚いたように見えたけど、何も言わず躊躇いがちに服の中へ手を忍ばせる。
それから私の顔を何度も見ながら愛撫を始め、ゆっくりと中へ入れる。
「大丈夫?少し奥まで入ってるけど、痛くない?」
「んっ…痛くっ…んんっ……ない」
昨日までとは打って変わり、今日は私を気遣いながら物凄く優しいHをしてくれる。
俊ちゃんが満足してくれているかは分からないけど、この日初めて、飛びっきり甘くて幸せな時間を過ごした。
「もっと真弥と2人きりで居たいけど、いつ迎えが来るか分からないから送ってく」
「うん…」
私達はすっかり暖まった部屋を後にし、外へ出た。
「う゛う゛っ…寒いね」
「じゃぁこれ使いな?」
納屋を出てバイクに股がった俊ちゃんは、首に巻いていたマフラーを解き、私の首に掛ける。