夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「先生!卒検頑張ります!!」
「それじゃぁ、予定入れておくから確り頑張って!!」
「はい!」
私は嬉しさ半分、不安半分で車を降り、父に迎えに来てもらい帰路に着いた。
そして翌朝、ソワソワしながら俊ちゃんからの連絡を待っていた。
まだかなぁ~。
何時頃、来るんだろう…。
着いてそうそう、親に話すのかな?
時計を見てはドキドキを募らせて待っていると、ポケベルがメッセージを表示する。
【イマカライエデル シュン】
《ウン♪マッテル》
《キヲツケテネ マヤ》
メッセージを送り終え、何度も何度も窓を見ながら、今か今かと待った。
そして30分経過。
もうそろそろ着く頃かな?
ドキドキを増しながら、私はずっと外を眺めた。
それから何の音沙汰もなく、更に1時間が経過する。