夏の空~彼の背中を追い掛けて~
何してるのかな?
とっくに着いてる時間なのに…。
俊ちゃんからメッセージを貰ってから、かれこれ2時間は経っている。
何でまだ来ないの?
何処かに寄り道してるの?
どうして何も連絡してくれないの?
余りにも遅すぎる。
あっ!!まさか……来る途中で何かあったとか!?
急に不安になった私は、急いでメッセージを送った。
《イマドコ? マヤ》
だけど返信は無い。
それもそうだ!
俊ちゃんはバイクでこっちに向かっている。
メッセージに気付いたとしても、1回1回停車してからメッセージを送らなければいけない。
それにもし、携帯が圏外だったら、返事を送る事は不可能。
私はただ、待つしかなかった。
お昼を過ぎ、時計を見る気力も無い私に、ある音が耳に届く。