夏の空~彼の背中を追い掛けて~
『あぁ、真弥が嫌だって言っても傍に居るよ』
うん♪嬉しい♪
俊ちゃん、これからも赤ちゃんの事、ちゃんと守ってね。
『うん。約束する!子供だけじゃなく、真弥の事も守るよ』
フフッ♪有り難う。
『あっ!!ヤベェ!俺、そろそろ行くな』
えっ!?行くって何処へ?
たった今、傍に居てくれるって言ったじゃない!
『大丈夫。直ぐに戻って来る』
本当に?
『あぁ。必ず戻って来る』
分かった。
信じて待ってる。
『有り難う。じゃぁ行って来る』
行ってらっしゃい。
俊ちゃん、大好きだよ。
『うん。俺も大好き。…愛してるよ、真弥』
風がふわりと唇を撫で、私の瞼がゆっくり開く。