夏の空~彼の背中を追い掛けて~
それは、スクーターに乗ってた小柄な男の子の名前が隆明君と判明した事。
今後、隆明君と会う機会が有るのか無いのかは分からない。
だけど、1つの出会いとしてその名を覚えていたかった。
時間は掛かってしまったけど、今日名前が分かって良かったぁ。
後はガッチリ系の男の子だけだね。
「忘れ物は無い?」
ガッチリ系の男の子が、私と紀香を交互に見る。
「うん、大丈夫!」
私が答えると、男の子2人は先に外へと向かう。
「お邪魔しました」
とっても名残惜しく離れがたいけど、私は俊ちゃんに一礼して部屋を後にした。
19時ジャスト、迎えが来て私は帰宅。
家に着くなり私は自室に籠って、俊ちゃんにメッセージを送った。
【タダイマ マヤ】
《オカエリ シュン》
時間を置かず、返事は直ぐに返ってくる。