もらう愛=捧げる愛
「アハハ♪」


「…笑った」


「ご、ごめんねっ!でも、だって!アハハ♪コーヒー飲んでるのか砂糖飲んでるのかわからないじゃない♪」


「…いつも…そう言われます…」


「コーヒー飲めないなら、言ってくれれば良かったのにぃ」


「いえ、ダメじゃないんです。この香りは好きなんですけど、苦味が…」


「ウフフ…」


「盛大に笑いましたね?」


「うん…プッ…。ごめん、ね?」


「約束守らなかったので」


「え?」


「笑わないって約束破ったので、1つ、要求してもいいですか?」


「うん。なぁに…?」


「初音さんて、呼ばせてください。ボクの事は、ハルで」


「…名前?」


「ハイ」


「うん、いいけど?」


ハルくん…は、満足そうに、でも恥ずかしそうにコーヒーを一口飲んだ。
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