もらう愛=捧げる愛
「首…」


あたしの首元を見る友莉の目が痛々しい。


「多田さんに?」


「うん…」


「昨日、傷つけられたの?」


「ううん、一昨日」


「昨日1日休んでたけど…。課長も休み取ってたけど、何があったの?」


「多田さんと3人で話してて…」


「そっか…。結論、出た?」


「うん…。課長には、もう関わらないで、って話したの…。あたしは…あたしは、多田さんと…」


「そんなの…!ねぇ、ケーサツに…!」


「いいの!いいの…。もう、いいの…。こんなの長く続きっこない。多田さんも飽きるよ、きっと…」


「初音…」


「ありがと、友莉」


それだけ言って、トイレを出た。
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