【短編】死者は黙して語らず
トイレの個室で亮介は携帯メールを打っていた。


いつもより飲んだせいか、うまく頭が回らない。


啓太もうまいことやればいいんだけどな。

加奈と紹介された女の子を思い出す。


真由美の友達だから、もっとイケイケ系かと思って啓太に紹介したんだけど。


どうもおとなしいタイプのようだ。


亮介と真由美も盛り上げようと頑張ったが、限界かもしれない。



ま、あとはやることやっちゃえばいいんだけど。



まずは真由美にメールを送る。

『あと10分ぐらいしたら、俺たち抜けようか。

屋上に続く階段にいいところがあったんだ』

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