【短編】死者は黙して語らず
薄暗い個室には、啓太と加奈の二人だけ。

亮介が戻らないから、と真由美も部屋を出て行ってしまった。


部屋を出るときに真由美と目が合う。

そして小さくウインク。



なんだ。

そういうことか。


思わず唾を飲み込む。


そちらがよろしくやるんだったら、こっちもそうするまで。



お酒の力に任せて、啓太は加奈に近づいていった。



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