肩越しの景色

やっぱり"夢"じゃなかったんだ。


あの後、疲弊しきった頭と

身体を引き摺ってようやく家まで

帰り着いた。



(疲れた時にはまずお風呂!)

の私は早速"シンキングタイム"

と"癒し"を求めて湯船に浸かった。


(やっぱりどう考えてもおかしい)

(接点なんてないし!)

(あぁ~!ホントに何で私??)



でも・・・



ブクブクと口元まで沈みながら

オレンジ色の光彩で縁取られた

彼の読み取れない表情と声が

掴む事の出来ない蜻蛉のようで

"儚さ"を見た気がした。



















< 13 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop