肩越しの景色

『俺の登録しておいたから

送っていけなくて悪いけど・・・

気をつけて帰って』

(え?・・・送る?)


いやいやいや!

そんな、恐れおおい!


もう既に入口まで歩を進めている彼を

動く事も言葉の真意も聞き返す事も出来ずに

立ち尽くす。

ただ誰も居ない教室は遮光カーテンを

引いた様に

暗くなり始めていた。


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