暴走族と4才児!~second~
俺が先生の所へ向かうと、先生は看護師と話しをしている途中だった。
邪魔しちゃ悪いかな、と思って待とうとしていた俺の耳に、理央奈、という単語が飛び込んで来た。
「忍がずっと大事に思っていた女の子なんだけれど・・・忍は再会してから病状が不安定で、今回は発作まで起こしてしまったから・・・俺は、その子に忍に関わらないで欲しいと言ってしまったんだ」
「・・・・・・?!」
酷なことを言ってしまった、ってまさか・・・
「先生!!」
「・・・?!忍!!今の聞いて・・・」
「俺と関わるなって、ほんとに理央奈ちゃんに言ったのか?!」
「・・・あぁ。言ったよ。忍のことを想うのだったら、関わらないで欲しいと」
「・・・・っ!!」
だから、理央奈ちゃんは会いにこなかったのか。
俺が倒れたのは、自分のせいだと思い込んで・・・・?
「違う・・・!!」
「忍・・・?」
「逆だよ、先生。俺は・・・」
そう、俺は、理央奈ちゃんがいないと・・・
「あ、おい忍?!どこに行くんだ!!」
俺は走った。
理央奈ちゃんに、想いを伝えるために。