暴走族と4才児!~second~
終章 2人の約束
遊園地から数日、私は星龍のたまり場へとやって来ていた。
「悪いな、今みんな出払ってるんだ」
「そうなんですか・・・忙しいですね」
たまり場にいたのは、奏斗さんと数人の幹部だけだった。
「なぁ、理央奈、話しがあるんだ」
「・・・?何ですか?」
急に真剣な表情になる奏斗さん。
奏斗さんは、大きく息を吸うと言った。
「俺は、理央奈が好きだ」
「・・・?!?!」
「お前が、今でも忍のことを想ってるのは知ってる・・・でも、忍を想って傷つく理央奈を見ていられない」
「・・・・・」
「理央奈の笑顔が好きなんだ。笑ってて欲しい。俺が笑顔にしたい。俺と・・・付き合ってくれないか?」
奏斗さんの言葉とともに差し出される大きな手を、私は・・・・・・・
「理央奈ちゃん!!」