暴走族と4才児!~second~



ドアを開ける大きな音とともに飛び込んで来たのは、忍君だった。



「・・・・?!」



驚いて入院服の忍君を見つめていると、忍君は私の腕を掴んで奏斗さんへと向き直る。




「すみません、奏斗さん。たとえ俺がガキの頃から慕っていた奏斗さんだとしても・・・理央奈ちゃんだけは、渡せません」




「・・・?!」



忍君は、そう言い切ると同時に私の腕を引っ張って走り出した。




「し、忍君、どこにいくの・・・・?!」



私の問いかけに答えることなく、忍君は走り続ける。



たどり着いたのは・・・公園だった。



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