暴走族と4才児!~second~
「そんな忍に手を差し伸べたのが……『星龍』だったんだよ」


「えっ…?」


「繁華街でうろついてた忍に、星龍の総長が声をかけて……忍は星龍に入った。そっから、忍は少しずつ、本当に少しずつ笑うようになった……星龍のおかげで」


ゆうにぃの顔が、一瞬嬉しそうにほころんだ。


「でも…、忍はまだ心に闇を抱えてる。まだ、心から笑えてないんだ。もう、10年も経つのに」


「…………っ」


「だから理央奈、中途半端に忍に関わるのは止めてやってほしいんだ」


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