暴走族と4才児!~second~
第9章 さらわれた理央奈
それは、よく晴れた昼下がりの事だった。
「んーーー、疲れたぁ!」
学校が終わって1人、路地裏を歩く。
そして、いつものように近道を通ろうと曲がったその時‥‥‥。
「静かにしろ!」
「んんっーー?!」
私は、いきなり後ろから誰かに口を手で塞がれた。
「んんっ、んー!」
とにかくがむしゃらに抵抗していると、パッと口が解放される。
息をめいっぱい吸い込んだその瞬間、私の意識はどんどん遠ざかっていった。