性悪彼氏
プツッ……
「も、もしもし…」
恭夜がでた。
でも返事がない……。
「きょう、や…?」
「…ん」
あ…寝てた…?
声が寝起きっぽい…。
「ごっごめん…!
起こしちゃった?」
申し訳なさそうに謝る。
「あー…大丈夫。」
“大丈夫”までに間があった。
だから恭夜はきっと寝起きだ…。
「あの…あのっ……電話とかメールに気づかなくてごめんなさい…。」
私が謝ると沈黙に変わってしまった。
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