性悪彼氏




プツッ……



「も、もしもし…」




恭夜がでた。


でも返事がない……。




「きょう、や…?」







「…ん」



あ…寝てた…?



声が寝起きっぽい…。



「ごっごめん…!


起こしちゃった?」




申し訳なさそうに謝る。




「あー…大丈夫。」




“大丈夫”までに間があった。

だから恭夜はきっと寝起きだ…。




「あの…あのっ……電話とかメールに気づかなくてごめんなさい…。」




私が謝ると沈黙に変わってしまった。





 
< 12 / 56 >

この作品をシェア

pagetop