性悪彼氏
「菻子菻子っ!
帰ろっ」
ニコニコしながらバッグを持ち私に近づいてくる舜。
私達がキスをしてしまった日の次の日はお互い少しは意識してたけど今はもう意識しないで話せるよ
うになった。
カタン…
「うん、行こっか。」
菻子は席を立ち、舜と一緒に教室を後にした。
帰り道舜が叫びだした。
「あーーっ!!!」
な、なに…?
「急にどうしたの…?」
私は横にいる舜を見る。
「教室に財布と携帯忘れた…」
焦った顔をしながら止まる。
「……戻ろっか…。」
「菻子はさきに帰ってて!」
「え……」
私の返事も聞かずに舜は走って学校に戻っていってしまった。