性悪彼氏



半ば強引に連れてこられた私は、恭夜の部屋に座っている。



恭夜の部屋は男にしては綺麗…。




…もしかして……この家に来た子が片付けでもしてたのかな………




そんなことを考えるだけで胸が締め付けられた。




「で…話ってなに…?」




いますぐにでも帰りたい…




この緊張感から解放されたい。




目の前にいる恭夜を見つめ、問う。




「あぁ……お前…有川が好きなのか?」




そういうと恭夜は俯いた。




舜………?




「どうして…?」




なんで恭夜の口から舜がでてくるの?




「いや…俺を振るときあいつも混ざってたし……」




恭夜はボソボソと喋る。




 
< 32 / 56 >

この作品をシェア

pagetop