性悪彼氏
半ば強引に連れてこられた私は、恭夜の部屋に座っている。
恭夜の部屋は男にしては綺麗…。
…もしかして……この家に来た子が片付けでもしてたのかな………
そんなことを考えるだけで胸が締め付けられた。
「で…話ってなに…?」
いますぐにでも帰りたい…
この緊張感から解放されたい。
目の前にいる恭夜を見つめ、問う。
「あぁ……お前…有川が好きなのか?」
そういうと恭夜は俯いた。
舜………?
「どうして…?」
なんで恭夜の口から舜がでてくるの?
「いや…俺を振るときあいつも混ざってたし……」
恭夜はボソボソと喋る。