性悪彼氏




「なに…?」



もう一度聞き返す…





「俺は?」




ズイッ…




私に近づく恭夜を目の前に私は反射的に後ずさってしまった。




「な……にが…」




恭夜はジリジリと距離を詰める。




トンッ…



「っ…」




私の背は壁にぶつかり、壁と恭夜に挟まれる形になった。




「菻子…」




近い…



恭夜が近い…





「俺は恋愛感情として見てくれてた?

それとも今も見てくれる?」





……え…?





 
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