甘々 野球Days
「千早」
そうあたしの名前を呼ぶとクルっと体を回転させる裕太くん。
気がついたら裕太くんの腕があたしの背中に回っていた。
「こはる」
"こはる"って呼んでくれた裕太くんに、少し照れくさくなった。
「もう一回呼んで?」
なんてお願いしてみる。
「やだよ」
「お願い」
「ねぇ、裕太くん…キスして?」
「は?」
自分でもなに言ってるのかわからなかった。
だけど、嬉しくて…
「ちゅっ」
あっという間に唇は、裕太くんの唇によって塞がられていた。
「好き」
「知ってる」
「大好き」
もうどうにでもなっちゃえの勢い。
あたしってば幸せすぎる。