薔薇の花嫁



「アナベル、次の満月の夜に迎えに来る。逃げ出しても無駄だ。君の運命は私の手にあるのだから」


「……」


彼がギデオンが何の話しをしているのか私には分からない。


ただ力が抜けてぐったり彼にもたれ掛かっている。


彼は私の髪に手を絡ませ


「今まで待ったんだ。アナベル…君は私の花嫁。私だけのもの」


彼の囁きを夢うつつに聞いていた。




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