君の声を
それからあたしたちは教室に戻ると、盛大に冷やかされた。
そして先生からは、罰として宿題をみんなの倍、やらなければならなくなってしまった。
席についた瞬間、隣の皓太がカーディガンのすそを引っ張って
「お前らなにしてたんだよ。」
と笑いながら聞いてきた。
「ひ、ひーみつ」
ちょっと焦りながら答える、
皓太はすねながら
「なんだよーおまえらほんと仲いいよな最近ーなんか疎外感ー」
といって机につっぷした。