君の声を
やばい、涙でる。
そう思った瞬間またあの人の声。
「ごめん皓太くんー。俺、今日あやちゃんとデートの約束してたんだよね。」
え、と思い顔をあげるとまたしても岡崎くん。
「えー今あやひまって言ってたじゃん!」
「ひどいなーあやちゃん、俺との約束忘れるなんて。」
「い、いや岡崎くんと約束なんて…『と、いうわけで皓太、今日は残念ながらあやちゃんは俺の。』
ええ!?
聞いてませんよその話。
「じゃあ行こうよあやちゃん。」
と言って、パッと手を繋がれた。
教室をでて、廊下を歩くと周りからざわざわ話が聞こえる。
岡崎くんやっぱりモテるんだ…。