22歳で逝ったあなたへ

すぐに家族が、かけつけたが、すでに意識はなかった。

そして両親は、生きているうちに友達に会わせてやりたいと日本に連れて帰って来てくれた。

私は、なおと泣かないと決めてたのに、友達に会わせる為…の言葉を聞いて、こらえてた涙が一気にあふれだした。


その後、笠井のお父さんは一通の手紙を読んでくれた。

それは笠井がハタチの誕生日に両親にあてて書いた手紙だった。

一緒に暮らしている、お父さんとお母さんに手紙を書くなんて初めてで恥ずかしいけど、今日で僕も成人だし、けじめと感謝を込めて書きます。

というところから始まり、小さい頃から今までの思い出と感謝の気持ちが込められていた。

そして最後に、お父さん、お母さん、いつまでも仲がいい両親でいて下さい。

と書かれていた。

その内容に、みな涙した。
最後に笠井のお父さんが、来てくれた君達に伝えたい事がある！と泣きながら大きな声で言った。


『君達、親より先に死ぬな！絶対に死ぬな！何があっても親より先に死ぬな！それが何よりの親孝行だから。そして出来る限り息子の事を忘れないでやって下さい。お願いします』