22歳で逝ったあなたへ
22歳で逝ったあなたへ
親愛なる笠井へ

いい機会だから、あなたに手紙を書きます。

久しぶり。元気でやってる?

そっちの暮らしはどうですか?
ちゃんと先生やってんの?

私の生活はねぇって説明しなくても、いつも見て知ってるよね。

私の息子も1歳だよ。
もう少ししたら、家に飾ってある、笠井の写真を見て、ママこれ誰?って聞いてくると思う。

私はね、今から、どんな風に笠井の事を子供に伝えようかなぁって考えてる。

ママにとって、とっても大事な人だったって事うまく説明できるかな…

その時は手伝ってね笠井。
息子が、あんたみたいに、みんなから好かれて慕われるような子になるといいな。

そうなるように、私がもっともっと、いいママにならなくちゃね!

まだまだ、当分そっちに行く予定はないけどさ、そっちに行ったら、また集まろーね!

もちろん幹事は笠井だよ。
何十年分の思い出話を、何日かけて、何年かけて、あんたに話そうかな。

今から楽しみにしとくよ。
じゃあ、曾孫でも見たら、そっちに行くから…

待っててね。

あと、もう一つ

ありがとう笠井。

大好きだよ笠井。
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